医療法人社団YKM 横浜港北メンタルクリニック理事長 福間 詳 ご挨拶

私は長年防衛庁において精神科臨床を実施するとともに防衛庁のメンタルヘルス対策に携わってまいりました。防衛庁では平成12年「自衛官のメンタルヘルスに関する提言」という報告書を受け様々なメンタルヘルス対策が推進されてきました。

とりわけ自殺者の遺族や関係者にカウンセリングを実施するアフターケア対策、職場ごとの徹底したメンタルヘルス教育の推進、イラク復興支援活動における現地でのカウンセリングなどは他に類を見ない対策といえたとおもいます。 こうした防衛庁での経験は、うつ病やストレスによる心身の問題への適切な対処の重要性を痛感することになり、私の診療スタイルにも大きな影響を及ぼしたといえます。

メンタル面の問題は個人のプライバシーに密接に関係していることが多く周りの人に相談しにくいため一人で悩んでいる人は少なくないでしょう。しかしこうした時家族や、職場からまた医療機関からの適切なサポートがあると大半の問題は解決します。

横浜港北メンタルクリニックは平成18年12月に開院して既に10年以上が経過しました。平成28年4月には「医療法人社団YKM」として法人化致しました。

クリニックの診療を始めて痛感したことはストレスに起因した病状に苦しまれている方の多さです。来院される患者さんの90％以上がストレス障害の方なのです。現代の社会は非常にストレスに満ちた社会といえるでしょう。

うつ病とストレス障害は症状が類似していることからしばしば混同されがちですが両者は経過や治療法に明らかに違いがあります。ストレス障害は一言でいえば「脳の疲労」のようなものです。しかし一旦障害になってしまうと自分ひとりではなかなか解消する事ができないものです。

是非横浜港北メンタルクリニックの扉をたたいてみてください。我々スタッフ一同は皆様の心の扉を開くためのサポートを提供したいと思います。